編集中『Mac修理はどこに依頼したらいいの?』

Macが壊れて修理が必要になった場合、貴方ならどうしますか?

1、購入店へ修理に出す
2、メーカー(Apple)や正規サービスプロバイダへ修理に出す
3、一般の修理業者に修理に出す

おそらくこのあたりでしょうか。今回はMacが突然故障してしまった場合どこに修理出したら良いのか?上記3パターンのケースそれぞれのメリットとデメリットについてご案内していきたいと思います。

1、購入店へ修理に出す

Apple製品の場合は現行品はどこも基本的に定価販売なのでショップにより安く買えるという事があまりありませんが、家電量販店やEC通販サイトでの購入はポイントが貯まるなどのメリットがあるため利用されている方も多いと思います。ただし修理という面で見るとEC通販サイトは販売に特化している分、自社での独自修理は行なっていないケースが殆どですのでメーカーやその他修理業者に依頼する事になるでしょう。

次にパソコンショップですがこちらは元々自社内に修理部門があり購入後に無償(割引)修理を行うなどの特典を付けて販売しているケースが見られます。この点はプラスですが印象としては軽度の故障であれば対応してもらえるがロジックボード不良や液晶パネル交換などとなると修理不可として断られてしまったりする事が多いようです。また家電量販店や近所の電気店などで購入した場合も結局は修理をメーカーに委託する事が多いため、直接自分でメーカーに修理を依頼するのと比べると修理期間が長くなったり、必ずではありませんが余計に費用がかかるというデメリットもあります。

2、メーカー(Apple)や正規サービスプロバイダへ修理に出す

メーカーや正規サービスプロバイダに修理に出すメリットしては、やはりApple正規修理としてメーカーに公式に認められたスタッフが同じくメーカーから供給された純正パーツを使って修理するという点でしょう。これについてはやはり安心感があると思います。
しかし意外かもしれませんがデメリットもいくつかあります。

1、メーカーの場合は機種ごとに一律の料金設定が設けられている。
一律が故に他社に頼めば安価で済むような軽度な故障でも高額な費用を請求される恐れがある。

2、自損扱いの修理は更に高額な修理代金を請求される
日常の使用で壊れてしまった場合は自然故障として上記の通り一律の代金で修理してもらえるが、ノート型Macで非常に多く発生する落下や接触による液晶パネル割れや水没、水濡れなどの液体混入などについては自損修理扱いとなり更に高額な料金を請求される事がある。

3、データの保証をしてくれない
Appleおよび正規サービスプロバイダに修理に出す場合の最大のデメリットと言えるのは、本体内部のデータの保持を保証してくれない事です。これについては結果的に修理から戻ってきたがデータはそのまま無事だったという事もありますが、HDDやSSD等のストレージ関連の不具合の場合は十中八九データは無くなると考えた方が良いでしょう。更に最近のMacはデータの格納部分がロジックボードと一体化してしまっているため、基板上の全く別の不具合だった場合でもパーツごとの交換となり問答無用でデータは失われます。これは本当に怖いです。

3、一般の修理業者に修理に出す

一般の修理業者に出す場合のメリットについては下記にて改めてご案内させていただきますので、ここではあえてデメリットをご紹介します。一般の修理業者(メーカーからみると非正規修理業者となるようですが)はメーカーに公式に認められている訳ではないため修理パーツの供給をしてもらえる訳ではありません。また修理方法についてもメーカーのマニュアルとは違うやり方で行っていますので、その点でご不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ただこれらについては今年の春よりAppleが自ら『独立系修理プロバイダプログラム 』といういわゆる非正規修理業者に対してアップルが純正部品、専用器具、修理マニュアル、診断プロセスの提供を行うプログラムを開始し始めたため、この部分についてもデメリットではなくなってくると思われます。そうなるとむしろメリットの方が多くなってくる可能性も。。。。

保証期間とは違う、修理サービス期間

Appleでは『修理後90日以内に同様の異常が発生した場合は無償にて再修理をお受けいたします』という事で90日間の保証期間を設けていますが、これはあくまで修理を行った本体についての保証です。
この期間が長いか短いかという点については意見の分かれる部分ではありますが、今回ここで触れておきたいのはこの修理保証の期間ではなく修理サービス期間というものです。

改めて説明しますが、Appleには機種ごとに修理サービス期間というものが設けられています。これはAppleに限らず家電メーカーであれば同様に一定の期間を設けるもの(設けなければいけないもの)なのですが、Appleで言えば2021年の9月の時点で機種によっては2015年以前のMacがビンテージ製品という扱いになり、サービス期間終了として修理すら受けてもらえなくなっています。(下記参照)

ビンデージMacとして修理を受け付けてもらえない機種

MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015) 以前
MacBook Air (11-inch, Early 2014) 以前
MacBook Air (13-inch, Early 2014) 以前
MacBook Pro (Retina, 13-inch, Mid 2014) 以前
MacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2014) 以前

iMac (21.5-inch, Mid 2014) 以前
iMac (Retina 5K, 27-inch, Mid 2015) 以前
Mac mini (Late 2012) 以前
Mac Pro (Mid 2012) 以前

ご覧いただけたでしょうか。一言で言うと交換に使うパーツの保管期間が終わってしまったため修理することが出来ないというのが大きな理由のようですが、この修理サービス期間についてはメーカーであるAppleだけでなく全国にある
Apple公認の正規サービスプロバイダも同様となります。受付は別でもパーツの供給元はメーカーであるAppleからになるので結局同じになる訳です。

しかし2015年のMacなんてまだまだ現役、使っていらっしゃる方も多いと思います。そう考えるとこの期間は非常に短く感じます。
パソコンに限らず家電全般に言えることですが、買ったばかりで壊れることは滅多になく(初期不良などの例外は勿論ありますが)不具合が出るのは得てして3年〜5年が経過したぐらいからだったりします。
つまりこれで言うとどのApple製品にも必ずついてくる「Apple製品1年限定保証」やオプションで期間を3年に延長する「AppleCare+ for Mac」に入っていたとしても、その恩恵に預かれない可能性があるばかりか、有償修理でも構わないからと修理を申し込もうとしたら
『お客様のMacは既にサービス期間終了してしまっているので修理できません』と言われてしまうかもしれないのです。

さてそこで頼りにしていただきたいのが弊社のようなサービス期間を設けずにサポートできる会社です。
Macであればどんなビンテージモデルでもパーツさえ入手できれば修理可能。
今でもPowerMacやPowerBookなどは頻繁にご依頼いただきますし、さすがに少なくなってきましたが68kのMac修理も行なっております。

メーカーや正規サービスプロバイダには出来ない修理

さきほどメーカーの修理サービス期間切れの話を書きましたが、弊社に出来てメーカーや正規サービスプロバイダには出来ない修理というものがあります。

それは『改造を伴う修理』です。
なんだか言葉の印象はあまり良く無いかもしれませんが、分かりやすく例を挙げてみましょう。

例えば2012年モデルのMacBookProの内蔵ストレージをSATAのHDDからSSDに交換するという作業、これはどうでしょう。すでに発売から10年が経過しますが光学ドライブが搭載されている最後の世代でOSも10.15 Catalinaまで入れられる上、中古の市場価格も下がってきている事から今でもバリバリと使っている方も多いモデルです。
この機種の内蔵ストレージをHDDからSSDに変えてあげる事で驚くほど動作が快適になります。それこそ最近のモデルとも比べ全く遜色ないレベルにまでなってくれますから弊社としてもオススメのグレードアップです。勿論、ストレージを交換するだけでなく旧HDDからお客様環境をごっそり丸ごと移行するのでデータやアプリも消える事はありません。

このような修理はメーカーやサービスプロバイダに出来るでしょうか。
そもそも修理の流れでデータの保護は保証してくれませんし、基本的に修理は壊れたパーツを元々付いていたものに交換するだけですから、HDDをSSDに変えるなどといった仕様変更は絶対に受けてくれません。

その点弊社アーストは違います。
HDDからSSDへの換装だけでなくHDDの容量アップやメモリの増設などメーカーでは対応しくれない(良い意味での)『改造を伴う修理』を行う事が出来ます。
またご依頼いただくにあたりお客様の環境やご意向をリサーチさせていただいた上で話を進める事が出来ますので、メーカー修理によくあるような受付の電話だけしてお終いという事にはなりません。
進捗状況に合わせてその都度お客様と連絡を取りながら進めますのでご納得の行く形で修理を進められると思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回はMacが壊れてしまい修理が必要になった際にどこに依頼するべきか?という事でそれぞれのメリットとデメリットをご紹介させていただきました。購入先や故障の内容は様々だと思いますので一概にどこに依頼すべきかという部分は言えませんが、今回の記事を読むことで実際にトラブルに遭遇した際の参考にしていただければと思います。

前述の通りアーストでは最新のMacからビンテージMacまで修理する機種は選びません。そして単に壊れたMacを修理するというだけでないMac全般のサポートが出来る会社です。Macの事でお困りになったら是非弊社にご相談ください。

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